配当が多くて経営もしっかり!「高配当×高クオリティ」な株5選
企画:かぶHUNT / 生成:Claude / データ取得日:2026年3月12日
「配当が高い株」、本当に買って大丈夫?
「配当利回りが高い株を買って、毎年お金をもらいたい」。これは投資初心者がまず考えることのひとつです。でも、ちょっと待ってください。配当が高いだけで飛びつくと、痛い目に遭うことがあります。
なぜなら、配当が高い理由は2パターンあるからです。「業績が良くてたくさん還元できる会社」と、「株価が下がって見かけ上の利回りが高くなっただけの会社」。後者はいわゆる「配当の罠」です。
そこで今回は、かぶHUNTのクオリティスコアを組み合わせて「配当が高い+経営もしっかりしている」銘柄だけを厳選しました。配当の罠にハマらない、本当に頼れる高配当株を5つご紹介します。
クオリティスコアってなに? 「会社の健康診断」と考えよう
配当利回りは、シンプルに「株価に対して何%のお金がもらえるか」を表します。たとえば、株価1,000円の会社が年間40円の配当を出すなら、配当利回りは4%です。銀行預金の金利が0.1%の時代に、4%はかなり魅力的に見えますよね。
一般的に、配当利回り3%以上であれば「高配当」と呼ばれます。日本株の平均的な配当利回りは約2%なので、3%を超えれば平均以上です。
しかし、配当利回りだけを見ると危険です。業績が悪化して株価が半分になれば、見かけ上の利回りは2倍になります。でも、次の決算で減配(配当を減らすこと)されるかもしれません。
そこで重要なのがクオリティスコアです。これは会社の「経営の質」を0〜100で数値化したものです。人間にたとえるなら「会社の健康診断の結果」のようなもの。
- ROE(自己資本利益率):お金を使って稼ぐ効率。つまり「どれだけ筋肉質な経営をしているか」
- 営業利益率:本業でどれだけ儲かっているか。つまり「食べたものをどれだけエネルギーに変えられるか」
- 自己資本比率:借金が少ないか。つまり「メタボではないか」
- 業績の安定性:毎年コンスタントに稼いでいるか。つまり「体調の波が少ないか」
クオリティスコア70以上なら「優良企業」と言えます。80以上は「超優良」です。今回は、配当利回り3%以上かつクオリティスコア80以上という条件で、二重のフィルターをかけました。
高配当と高クオリティの両方を満たす銘柄は、配当を安定的に出し続ける体力があり、「配当の罠」にハマるリスクが低いと言えます。
高配当×高クオリティの注目5銘柄
信越化学工業(4063) — 世界の半導体を支える「素材の王様」、配当利回り3.8%
信越化学工業は、半導体シリコンウェーハで世界シェア1位、塩化ビニル樹脂でも世界トップクラスの化学メーカーです。「素材メーカー」と聞くと地味に感じるかもしれませんが、実はスマートフォンからAIサーバーまで、私たちの生活のあらゆる場所にこの会社の素材が使われています。
かぶHUNTのデータ:クオリティスコア95(5社中最高)、配当利回り3.81%、ROE 29.17%、営業利益率21%。まさに「超優良企業」のお手本です。
ROE 29%は驚異的な数字です。簡単に言うと、「100万円の元手から毎年29万円の利益を生み出す力がある」ということ。日本企業の平均ROEが8〜9%であることを考えると、まさに桁違いの稼ぐ力です。
2026年3月期第3四半期は、売上高1兆9,340億円と堅調に推移しています。電子材料事業がAI半導体の需要拡大で好調な一方、塩ビ樹脂は市況の影響を受けて減益。ただし、年間配当は前期と同額の106円を維持しています。
信越化学のすごさは、好況でも不況でも安定して高い利益率を維持できること。半導体は浮き沈みの激しい業界ですが、同社はシリコンウェーハという「上流の素材」を押さえているため、需要の波を吸収できるのです。配当だけでなく、自社株買いも積極的に行っており、株主還元への姿勢は一貫しています。
FPG(7148) — 配当利回り6.3%の高配当王、5期連続増配の実力
FPGは、航空機や船舶のリースを活用した「オペレーティングリース」という金融商品を企業向けに販売している会社です。少し難しそうに聞こえますが、要は「企業の節税をお手伝いするビジネス」です。
かぶHUNTのデータ:クオリティスコア94、配当利回り6.33%(5社中最高)、ROE 31.75%。Ultimate Scoreは64(グレードB)。
6.3%の配当利回りは驚異的です。100万円分の株を持っていると、年間6万3千円の配当が入る計算。銀行預金なら100年かかっても届かない金額が、毎年もらえます。しかも同社は5期連続の増配を達成しています。
ROE 31.75%は信越化学をも上回る数字。金融商品の組成・販売というビジネスモデルは、大きな設備投資が不要で利益率が高いのが特徴です。2026年9月期は通期で営業利益304億円(前年比19.6%増)の増益を見込んでいます。
ただし注意点もあります。リースファンド事業は景気や税制の変更に影響を受けやすく、直近の第1四半期は売上高が前年比46.4%減と大きく落ち込みました。株価もこの1年で約18%下落しています。高配当の裏には、こうしたリスクがあることも理解しておきましょう。
トーセイ(8923) — 配当利回り6.2%の不動産再生の達人
トーセイは、築年数が経ったビルを安く仕入れてリノベーションし、価値を高めて売却する「不動産再生」を得意とする会社です。古い服をリメイクして新品以上の価値にする、いわば「不動産のリサイクルショップ」です。
かぶHUNTのデータ:クオリティスコア83、配当利回り6.16%、成長スコア78、バリュースコア69。不動産セクター内で上位(28位)に位置し、Ultimate Scoreは71(グレードA)。
営業利益率23.6%は不動産業界では高水準です。2025年11月期(通期)の売上高は946億円、営業利益は223億円と過去最高を更新しました。2026年11月期もさらに売上高1,229億円(前期比29.9%増)、営業利益246億円(同10.2%増)と成長を見込んでいます。
注目すべきは、2025年12月に実施した1:2の株式分割。これにより1単元あたりの投資金額が下がり、個人投資家が買いやすくなりました。配当性向は2026年度に35%への引き上げを目標としており、今後さらなる増配も期待できます。
不動産再生、不動産開発、賃貸、ファンド、ホテルと事業が多角化しているのもポイント。一つの事業が不調でも他でカバーできる安定感があります。
NTT(9432) — 日本最大の通信インフラ、配当利回り4.2%で14期連続増配
言わずと知れた日本最大の通信会社、NTT。ドコモ、東日本・西日本、データ、コムウェアなど、日本の通信インフラそのものと言える存在です。
かぶHUNTのデータ:クオリティスコア82、配当利回り4.16%、ROE 22.39%、リスクスコア74(低リスク)。
NTTの最大の魅力は14期連続増配という実績です。14年間、一度も配当を減らさず、毎年増やし続けている。これは「今後も配当を維持・増額する可能性が高い」という強い安心材料です。
2025年度第3四半期は、営業収益10兆4,210億円(前年比3.7%増)、営業利益1兆4,571億円(同4.1%増)と安定成長。特にグローバル・ソリューション事業のセグメント利益が62.8%増と好調です。
株価は155円台と、少額から投資できるのも初心者には嬉しいポイント。100株でも約1万5千円程度で購入できます。2024年5月の株式分割(1:25)により、非常に買いやすくなりました。
ただし、成長スコアは5と低め。通信業界は成熟しており、爆発的な成長は期待しにくい。その代わり、安定した配当を長期で受け取り続ける「じっくり型の投資」に向いています。自社株買いも継続的に実施しており、株主還元の姿勢は万全です。
ノエビアホールディングス(4928) — 化粧品の隠れた高配当銘柄、配当利回り4.9%
ノエビアは、高級基礎化粧品を主力とする化粧品メーカーです。傘下にのど飴やドリンク剤で知られる「常盤薬品工業」も持っています。
かぶHUNTのデータ:クオリティスコア80、配当利回り4.89%、リスクスコア89(非常に低リスク)、AIスコア75。
リスクスコア89は5社中最高です。これは「財務が非常に安定している」ことを意味します。実際、自己資本比率は70.9%と高く、借金が少ない堅実な経営をしています。
年間配当は230円で、前期から5円の増配。配当性向は97.8%と、利益のほぼ全額を株主に還元しています。「利益は株主のもの」という明確な株主還元方針が伺えます。
ただし、2026年9月期の第1四半期は化粧品事業の不振で営業利益が29%減少しました。インバウンド需要の変化やEC競争の激化が課題です。一方で、株価は4,500円台で安定しており、大きな下落もなく配当を安定的に受け取れる銘柄です。
化粧品はリピート購入されやすく、ブランド力が一度確立されると崩れにくい「ストック型」のビジネスです。不景気でもスキンケアをやめる人は少ない。「生活に根ざした安定ビジネス」が、高配当の土台を支えています。常盤薬品の飲料・食品事業も地味ながら安定収益源として機能しています。
5銘柄から見えてくる「高配当×高クオリティ」の共通点
5つの銘柄を並べると、高配当で経営が優れた企業には共通するパターンが見えてきます。
1. 「稼ぐ仕組み」が確立している。信越化学のシリコンウェーハ、FPGの節税リース、ノエビアの化粧品ブランド。いずれも参入障壁が高く、競合に簡単に真似されないビジネスモデルを持っています。
2. ROEが高い。5社の平均ROEは約23%。お金を効率よく利益に変える力が強い会社は、配当を出しても十分な内部留保を確保できます。だから配当が持続可能なのです。
3. 株主還元に積極的。NTTの14期連続増配、FPGの5期連続増配、トーセイの配当性向引き上げ目標。「株主に報いる」という姿勢が明確な企業は、長期投資家にとって心強い味方です。
一方で、注意点もあります。高配当株は成長株に比べて株価の上昇は緩やかです。また、FPGのように業績変動が大きい銘柄もあります。配当だけに目を奪われず、「なぜその利回りが維持できるのか」のストーリーを理解することが大切です。
理想的なのは、複数の高配当×高クオリティ銘柄に分散投資すること。半導体、金融、不動産、通信、化粧品と業種が違えば、ひとつの業界が不調でも全体の配当収入を安定させることができます。
この記事の銘柄、どうやって見つけた?
今回の5銘柄は、かぶHUNTのプロ銘柄検索(スクリーナー)で「クオリティスコア80以上」かつ「配当利回り3%以上」という2つの条件を組み合わせて見つけました。
操作はとても簡単です。
- スクリーナーを開く
- 「クオリティスコア」で80以上を指定
- 「配当利回り」で3%以上を指定
- 結果をクオリティスコア順や配当利回り順で並び替える
さらに「この銘柄の配当は今後も続きそう?」と思ったら、銘柄詳細ページでAIスコアや業績推移をチェックしましょう。過去の配当推移やROEの変化も確認できます。
また、テーマで探すから「高配当」テーマを選べば、配当に特化した銘柄リストを一発で表示できます。条件をカスタマイズしたい方はスクリーナー、手軽に探したい方はテーマ検索がおすすめです。
※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資にはリスクが伴い、元本を割り込む可能性があります。配当金額や配当利回りは過去の実績であり、将来の配当を保証するものではありません。記事中のデータは2026年3月12日時点のものです。