含み損・含み益とは?初心者が知っておくべき評価損益の基本
含み損・含み益とは?初心者が知っておくべき評価損益の基本
株を買ったあと、証券口座に「評価損益」という数字が表示されて戸惑ったことはありませんか。含み損・含み益とは、保有中の株の「今の損益状況」を表す数字です。まだ売却していないため確定はしていませんが、現在の状態を把握するために欠かせない指標です。この記事では、含み損・含み益の意味から対処法までわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 含み損・含み益(評価損益)の意味と計算方法
- 含み損と実現損益の違い
- 含み損が出たときの具体的な対処法
- 「塩漬け」を避けるための考え方
- 含み益の利確タイミングの考え方
含み損・含み益とは?評価損益の意味と計算方法
含み損・含み益とは何でしょうか。株を買った価格(取得単価)と現在の株価の差額のことです。まだ売っていないため「含み」と表現します。
計算式
計算はとてもシンプルです。
- 評価損益 =(現在の株価 − 取得単価)× 保有株数
- プラスなら「含み益」、マイナスなら「含み損」
具体例で理解する
| 項目 | ケースA(含み益) | ケースB(含み損) |
|---|---|---|
| 取得単価 | 1,000円 | 1,500円 |
| 現在の株価 | 1,200円 | 1,200円 |
| 保有株数 | 100株 | 100株 |
| 評価損益 | +20,000円(含み益) | −30,000円(含み損) |
| 損益率 | +20% | −20% |
損益率は「(現在の株価 − 取得単価)÷ 取得単価 × 100」で計算します。
「含み」= まだ確定していない
ここで重要なのは、含み損も含み益も「まだ確定していない」ということです。株を売却して初めて「実現損益」として確定します。含み損があっても、株価が回復すれば損失にはなりません。逆に、含み益があっても売却前に株価が下がれば利益は消えます。
評価損益と実現損益の違い — 税金に関わる重要ポイント
評価損益と実現損益はどう違うのでしょうか。税金がかかるのは「実現損益」だけという点が最も重要な違いです。
| 項目 | 評価損益(含み損益) | 実現損益 |
|---|---|---|
| タイミング | 保有中(毎日変動) | 売却時に確定 |
| 税金 | かからない | 利益に約20%課税 |
| 確定申告 | 不要 | 特定口座(源泉あり)なら原則不要 |
| 証券口座の表示 | 「評価損益」欄 | 「実現損益」「譲渡損益」欄 |
つまり、含み益がどれだけ大きくても、売らない限り税金はかかりません。逆に、含み損を確定(損切り)すると、その年の利益と相殺できる「損益通算」が使えます。
含み損が出たときの対処法 — 3つの選択肢
含み損が出たらどうすればよいでしょうか。「放置」「損切り」「買い増し」の3つの選択肢があります。状況に応じて判断しましょう。
選択肢1: そのまま保有する(放置)
企業の業績や将来性に問題がなければ、株価の回復を待つのも一つの手です。一時的な市場全体の下落で含み損が出ている場合は、この選択が有効なことが多いです。
選択肢2: 損切りする
「損切り」とは、含み損がある状態で売却して損失を確定させることです。以下のような場合は損切りを検討しましょう。
- 買った理由が崩れた(業績悪化、不祥事など)
- 含み損が自分の許容範囲を超えた
- より良い投資先が見つかった
選択肢3: 買い増しする(ナンピン)
株価が下がったときに追加で買い、取得単価を平均して下げる手法です。ただし、株価がさらに下がると損失が拡大するリスクがあるため、初心者にはおすすめしません。
避けたいのは「塩漬け」
「塩漬け」とは、含み損を抱えたまま、売るに売れず放置し続ける状態です。損切りのルールを持たずに投資すると陥りがちです。事前に「−10%で損切り」などのルールを決めておくことが大切です。
含み損が出ている銘柄の状況を客観的に分析したいときは、かぶHUNTが便利です。日本株約3,900銘柄をAIが5軸(ファンダメンタル・テクニカル・モメンタム・リスク・マクロ)で自動分析するので、「保有し続けるべきか」「損切りすべきか」の判断材料になります。

含み益が出たときの考え方 — 利確のタイミング
含み益が出たら、いつ売ればよいのでしょうか。「利確に正解はない」が前提ですが、ルールを決めておくことが重要です。
利確の判断基準の例
- 目標株価に達したとき — 事前に「+20%で売る」などと決めておく
- 企業のファンダメンタルズが変化したとき — 業績の伸びが鈍化した場合など
- 投資資金が必要になったとき — ライフイベントなどで現金が必要な場合
「もっと上がるかも」と欲張ると、利益を逃すこともあります。利益の一部を確定させる「分割利確」も有効な手法です。たとえば保有株の半分を売却し、残り半分はそのまま保有する方法です。
まとめ — 含み損益は「現在地」を知る道具
- 含み損・含み益は「まだ確定していない損益」
- 計算式:(現在の株価 − 取得単価)× 保有株数
- 税金がかかるのは売却して確定した「実現損益」だけ
- 含み損の対処法は「保有継続」「損切り」「買い増し」の3つ
- 損切りと利確のルールを事前に決めておくことが大切
含み損益に一喜一憂しすぎないことが、長期投資を続けるコツです。大切なのは、数字の意味を正しく理解し、冷静に判断できる自分を作ることです。
かぶHUNTで保有銘柄の「今」をチェック
かぶHUNTは、日本株約3,900銘柄を5軸でAIが自動分析する無料ツールです。含み損が出ている銘柄の現在の評価を確認して、保有継続か損切りかの判断材料にしてみましょう。
関連記事
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。掲載情報の正確性には細心の注意を払っていますが、その完全性を保証するものではありません。